まじめに生きるって損ですか? 雨宮まみ

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まじめに生きるって損ですか? [ 雨宮まみ ]
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去年、逝去された雨宮まみさんの本。

ネットコラムである《穴の底でお待ちしています》をまとめたものが、この題名で出版されました。

私、この連載の

小沢健二似の美しい元彼との恋愛でズタズタになっても、やっぱり「美しい人」に惹かれてしまう20代前半の女性』

の投稿にものすごく共感して、その回は印刷してたまに読んでました。

ネットで公開されてるので読もうと思えばいつでも読めるのですが、何か心がざわついた時にさっと取りして読める状態にしておきたいくらい、お気に入りで。

本にならないかなーと待っていたのですが、本になっていたと知ったのが雨宮さんが亡くなった時でした。

多分、私も所謂、こじらせ女子に分類されるタイプだと思うのですが、雨宮さんは賢くて綺麗で、こう、ヒエラルキーのある環境へ飛び込んでいったから、こじらせたのであって、私のようなブスで凡人のこじらせとは違うと思っていて、雨宮さんの著書は面白く読めるけど、すっごく共感するまでには至らなかったです。

そして、雨宮さんが大和書房で《40歳がくる》という連載を始めた時は、「えっこの人、まだ自分のことばっかり考えてるの!?」と胸がざわめいたのを覚えています。

暴論ですが、年収300万以下の30歳以上の独身女性(パートナーなし)って自分のことばかり考える時間が不必要にあって、自家中毒を起こしがちだと思います。

他のことに目を向けるために、対象は違えど何かにハマることもできますが、物書きという職業柄、自分のことを掘り下げるということは避けて通れなかったのかもしれません。

この連載は、雨宮さんの真骨頂だったのかもしれないと思います。

この人はこう思っているかも、この言葉をかければこう感じるかも、と色々な思いを張り巡らせて紡がれた文章から優しい真面目な人柄がしのばれて。

訃報を聞いた時は、「こじらせ女子の(極端な)末路は死ってことを体現しちゃったのか」と悲しさと無責任な思いを抱いたのですが、今は繊細な方だったからこその最後だったような気がしています。

相談ではなく、愚痴を聞きます、解決するのではなく、ただ話を聞きます、という設定なのですが、投稿者にまず飲み物を出すという体から始まる文章で、面白さと優しさと思慮深さがあふれてる内容です。

・・・15編を読み終えて感じるのは、今、全体的に女性が生き辛いというか、本のタイトル通り、まじめに生きるって損なのか?という灰色な思いです。

でも15人の同士がやるせない思いを抱えながらも生きていて。

あと思うのが、こんなに女性が社会に評価され男性に評価され、同性に評価されまくる時代ってあったんでしょうか?

どこか女性同士でハードルを上げ合った結果が今のような気がします。

長くなりそうなので、また別の機会に。

雨宮さんの楽天の連載も良かった。

http://srdk.rakuten.jp/entry/2016/05/25/110000

亡くなってから本を買うという結果になってしまいましたが、印税という目に見える形、そしてあっても困りはしないお金で、残されたお母様に

「娘さんの文章に励まされて笑って、よし今日をやり過ごそう」と思っている女がいるということが伝わったら・・・と独りよがりですが、願っています。

心からご冥福をお祈り申し上げます。